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可睡斎とは

可睡斎 静岡
可睡斎

萬松山(ばんしょうざん)の可睡斎(かすいさい)というお寺が静岡県の袋井市にあります

萬松山

萬松山と書かれた総門

こちらのお寺は遠州三山といって由緒あるお寺で観光スポットともなっています

そんな可睡斎を旅する猫のもなちゃんと風鈴まつりの時期にお邪魔したのでお散歩しながら可睡斎の名前の由来や四季折々の可睡斎の楽しみ方を解説していきたいと思います

可睡斎

可睡斎への階段

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徳川家康と深い関わりがある

元々ここの地は戦国時代は今川義元の領土でした

徳川家康が小さい頃
愛知県の三河では織田家に攻められ困り果てていた松平家という大名がいました

その松平家が今川家に助けを求めたのです

同盟という形で助ける事となった今川は、もし裏切るような行為があると困るため人質を要求します

その人質として今川家に預けられたのが幼き頃の徳川家康、幼少時代の名前が竹千代という少年なのです

竹千代は人質とはいえ凄く今川義元に大事にされて、勉学や稽古など色々な方がお世話していました

かの今川家の天才軍師である太原雪斎も竹千代に兵法を教えていたと言われています

徳川家康ゆかりの地

徳川家康ゆかりの禅寺

竹千代・逃走中

ある日、年齢が上の寺の小僧が竹千代の勉強を教えていた時の話です
浮かない顔をして勉強が捗らない竹千代を見てどうしたのか?と聞きました

幼い竹千代は家に帰りたいとホームシックに陥っていたそうで、なんとかしてあげたいと
小僧は信頼できる村人達と相談して今川家には黙って逃すことにしました

その当時の駿府(今の静岡市)は小京都と呼ばれる程栄えていて、あちらこちらに見張りを立てて治安を維持していました

陸路は見張りがたくさんいるから無理だと考えた小僧は清水港から船で送る作戦に出ます

商人が背負うような籠に竹千代を入れてそのまま港へバレないように船へ乗り込み西の方へ逃すという作戦を実行しました

作戦は成功し、今川家は人質が居なくなった事で隅から隅まで探すほどの大騒ぎになったそうです。

そして竹千代は知多半島にある篠島という小島に2ヶ月間匿われ、その後岡崎城に無事に帰ることが出来ました

岡崎城に帰り
母と面会をした後亡き父親のお墓参りをして

気持ち新たに駿府の人質として11年間の19歳まで今川家の人質として生活するのです。

可睡斎

放生池

可睡の坊主

それから約10年の月日が経ち、立派な殿様となった徳川家康は静岡県の浜松城の城主となっていました

家康は幼き頃のお礼がしたいとのことで今では立派な和尚となっていた仙麟等膳(せんりんとうぜん)を浜松城に招いたのです

教育係をしてくれただけではなく、
子供だった私のわがままを聞いてくれてもしバレたら自分の身が危ないとわかっていたのに逃してくれて感謝しかない
と、徳川家康は思い出話に花を咲かせていました

美味しいご馳走も頂いて道中の疲れが溜まっていたのか

座ったまま仙麟等膳はコクンコクンッと眠りについてしまったのです

それを見た徳川の家臣達はお殿様の前で座ったまま眠りにつくなんて無礼者!!と叩き起こそうとしましたが

徳川家康は
待て待て、和尚はいつまで経ってもわしを子供だと思ってる。そしてわしも親と同然だと思っているからそのまま寝かせてあげようではないか
と眠った和尚をそのまま寝かせてあげたそうです

「和尚我を見ること愛児の如し。故に安心して眠る。われその親密の情を喜ぶ、和尚、眠るべし」

可睡斎

可睡斎

可睡斎の名前とご利益

それから食事会に呼ばれる度に可睡和尚だ!可睡和尚っ!と眠ることを可睡という言葉を使って『可睡和尚』と家臣達に呼ばれるようになり、和尚のお寺はそのまま可睡斎という名前になりました

ここのお寺では日本でも珍しい
安眠御守りという変わった御守りがある事でも有名で不眠症などで悩む人達が全国からやってくる安眠祈願のお寺なのです

可睡斎

四季折々

四季折々の見どころあるお寺

可睡斎は一通り見て回るのに4間半かかると言われているほど広大で敷地でなんとその広さは東京ドーム約10個分あると言われています

春はぼたん苑で150種類2000株の牡丹まつりを楽しむ事が出来ます

初夏になるとゆり園で200万輪の百合の花を見て楽しむことが出来るゆりの競演を楽しめます

夏になると風鈴まつりという風鈴が夏の暑さを吹き飛ばすほど綺麗な音色を奏でてくれます

可睡斎

風鈴まつり

秋は紅葉が綺麗で紅葉のライトアップもしてその真っ赤に染まった素敵なもみじを鑑賞することができます

冬は日本最大級の321200体のお雛様が飾られるひな祭りが元旦から見ることができます

可睡斎

売店横にも風鈴飾り

その他にも

室内牡丹園や、押花アート展など一年中楽しむことができるのが可睡斎なのです

 

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