霊峰・鳳来寺山という山が愛知県新城市にあります
そこは奥三河と言われていて山々が連なる緑豊かな場所で、
そのなかでも奥三河名山八選の一つに選ばれているのが鳳来寺山なのです
標高695mの山で麓から1452段の階段があり登った先にあるのが702年に建てられたとされた鳳来寺があります
今回はそんな鳳来寺山を旅する猫のもなちゃんと一緒に霊峰の歴史を解説していきます
利修仙人
飛鳥時代の570年に生まれたとされる利修仙人という仙人が
鳳来寺山で修行をしていました
小さな木で作った祠で暮らしていたある日、近くで悪さをしている鬼が3体いるから懲らしめてほしいと村人に助けを求められました。
利修仙人はその悪さをしていた鬼を退治し、更に改心させて共に山の中で過ごしていました。
一方その頃都では、文武天皇が謎の病で倒れていました。都ではその病を治せる者は居らず不思議な仙人の噂を聞きつけて、
もし文武天皇の病を治せるのなら治してほしいと利修仙人にお願いをしにきたのです
断りきれない利修仙人は留守番を鬼達に任せて
鳳凰に乗って文武天皇の元へ行き
17日間の祈祷の末、文武天皇の病はみるみる治ったのです
お礼として利修仙人の住んでいた山に立派なお寺を建てたそうです
文武天皇を助けた時に鳳凰に乗ってやって来たということで
鳳来寺という名前になったという伝説が残されています
於大の方
戦国時代に於大の方(おだいのかた)が家来を連れて鳳来寺に参拝をしました
健康祈願と元気な赤子を授かりますようお願いをしたところ、
間もなく本当に念願の赤ちゃんが誕生しました
その赤ん坊が徳川家康なのです
於大の方は天下分け目の関ヶ原の戦いの2年後である1602年に74歳で亡くなりました
第4代将軍の徳川家綱がこの於大の方、徳川家康、鳳来寺の繋がりの話を聞き感銘を受けて鳳来寺山に鳳来山東照宮を建てたというお話です
愛知県の県鳥
鳳来寺山は山全体が国指定の天然記念物に選ばれていてその山は珍しい生き物が生息しています
その中でも愛知県の県鳥にもなっているコノハズクの生息地になっているのが鳳来寺山なのです
フクロウの仲間であるコノハズクは体長が約20cmとフクロウ科では最小となりその鳴き声が『ブッ・ポウ・ソウ』と鳴きます
ブッ・ポウ・ソウと仏法僧を掛けて鳳来寺山では親しまれているのです
紅葉の名所
鳳来寺山は紅葉のスポットにもなっていて
11月には色鮮やかなモミジやイチョウを見ることができ、
夜にはライトアップもされる幻想的な空間となります
旅する猫のもなちゃんが鳳来寺山をお散歩する動画もあります!
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