愛知県名古屋市にある庄内川の近くに
星神社という名前が可愛らしい神社がある
ここの神社では1年で1番のお祭りが8/7に行われる七夕祭りなのです
今回は星神社でもなちゃんとお散歩しながら
星神社の事も触れながら
なぜ8月に七夕を行う神社があるのかを解説していきたいと思います
織姫と彦星を神様として祀っている神社
星神社の
主祭神は大国主尊(おおくにぬしのみこと)で
この日本を作った神様と言われています
縁結びの神様でもあり縁結び神社としても御利益がある神社です
合わせて祀る祭神は
天香香背男神(あめのかがせおのかみ)
牽牛星(けんぎゅうせい)
織女星(しょくじょせい)
天香香背男神は星の神様と呼ばれていて
牽牛星と織女星は彦星と織姫の事なのです
神様の呼び方は様々
神様は地域や神社に寄って色々な呼び方があります
大国主尊も
大己貴命・大穴牟遅命(どちらも呼び方はおおなむちのみこと)や伊和大神(いわのおおかみ)など様々な呼び名で呼ばれています
織姫こと織女星も
萬幡豊秋津師比賣命(よろずはたとよあきつしひめのみこと)や天棚機姫神(あめたなばたひめのみこと)などと呼ばれたりしているのです
8月の七夕と暦
星神社もそうですが日本全国8/7に七夕祭りをやる場所が多いのです
万葉集などでは秋の前である真夏に七夕を行なっている歌が結構あります。
それは一年の表し方であるグレゴリオ暦と太陰暦(太陰太陽暦)が深く関わるのです
今の日本はグレゴリオ暦といって
太陽を中心に地球は一周する法則を使用して1年間を365日として12ヶ月で分けた暦です。
このグレゴリオは世界の標準的な1年間の表し方で
日本は約150年前である1873年にグレゴリオ暦を導入しました。
ただそれまでは太陰暦(太陰太陽暦)といって
月の満ち欠けで1年間を計算していました
ただ月の満ち欠けだと計算に誤差が大きく生じるのです
グレゴリオ暦は誤差を埋める為に4年に一度、閏年といって1日多い366日の年があります
ただ太陰暦は1年間に約11日ズレる為
3年に一度閏月といって1ヶ月分多い13ヶ月の年があるのです
中国が今でも太陰暦を使用している為正月が1ヶ月遅いように七夕も1ヶ月遅いのです。
ただ太陰暦だと正月は今年は2月◯日です!七夕は8月◯日です!とバラバラなのですが
8/7日に七夕祭りを行います!というように
わかりやすく固定する神社が多くなったのです。
なぜ8月に行うのか
なぜ8月に七夕を行う神社は
旧暦である太陰暦を使用しているかの理由としては
七夕の主役である織姫と彦星
これは織姫はベガ、彦星はアルタイルという星のことでこの2つの星は夏の大三角形の2つなのです。
夏に1番輝く二つの星がよく見える8月に行う方が良いという理由と、7/7は梅雨時期な為1年に一度しか会えない織姫と彦星の輝きが見えない日が多い為8月にしている神社が多いのです
この8月に七夕が行われるのは全国各地で北は北海道から南は沖縄まで本当に色々です
地方で7月と8月で分かれるというよりは
そこの神社や自治体が決めているということなのです。
星神社のライトアップ
星神社では7月から8/7まで毎年ライトアップで星を演出しています。
19時から21時までこのライトアップがされていて七夕に出会う(出会った)2人を後押ししているのです
星神社は縁結びの神社として有名ですが
実は近くを通る庄内川(一級河川)の氾濫や水難事故が起きないようにと願う神社でもあります。
七夕伝説
言い伝えによると
この地域には川を挟んだ場所に住んでいた2人の恋する男女が居ました
若い2人は遊んだ帰り際に次会う約束をして
その次会うまでを楽しみにして日々過ごしていました
会う約束をした当日、庄内川は雨の影響で増水していて船を出せる状況ではありませんでした。
男性は今日は諦めようと思って帰ろうと思いましたが
もし、僕が来るのをずっと待っていたら…
と思ったらいてもたってもいられなくなり
増水した川へ飛び込んで泳いで渡ろうとしたのです
そしてその人は帰らぬ人となりました
後日その事を知った女性は悲しみのあまりその川に身を投げてしまいました
その2人の物語を織姫と彦星に見立てた七夕伝説がこの神社には言い伝えられています
七夕祭り
七夕祭では子供獅子の巡行や式典、雅楽の奉納、菓子まきなどを行い近くの庄内川を天の川に見立てて庄内川の怒りを鎮め、水難事故や氾濫しないようにと祀っているのです。
コメント